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新たな介護の選択肢「介護移住」

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地方

現在の大都市圏は、高齢者人口の増加によって介護の担い手が不足しているという問題に悩まされています。安価で利用できる特別養護老人ホームはパンク状態で、入居できるまで何年も待たなければいけないという状況が続いています。かと言って民間の老人ホームは料金が高く、富裕層でないと利用が難しいという問題があります。
そこで、高齢者が介護を受けるために地方に移住するという介護移住という選択が近年注目を集めています。行政主導で地方に介護施設を作ろうという動きもあります。


介護移住のメリット

まず現実問題として。都市部で介護を受けるということが難しいということがあります。介護を受けたくても受けられない介護難民の人たちが現在増え続けています。人件費も土地も高い都市部では介護を受けるのにお金がかかりますが、地方ではコストを抑えられるので、富裕層でなくとも介護施設に入ることが可能です。
また、高齢者が地方に移住することで人口減少に悩む地方に雇用を創生するという働きもあります。まだ余裕がある地方の民間老人ホームに利用者が増えることで、若い人の職場が増えることが期待されています。
介護を受ける高齢者にとっても、都市で条件の悪い施設に入るよりも余裕がある地方の施設に移住したほうがより良いサービスを受けることができるというメリットがあります。第二の人生を住みやすい地方ですごすことに満足している移住者の声も多くあがっています。


介護移住のデメリット

移住した場合、家族とどうしても距離が空いてしまうため、満足がいくサービスが受けられているかの判断が取りづらいことが問題とされています。サービスの質は施設によってまちまちなので、移住前に環境のチェックを入念にする必要があるでしょう。
また、地域密着型のサービスは現状移住してきた人には受けられないというデメリットもあります。
突然環境が変わってしまったことでうつになってしまったり、認知症が進行してしまうなどの危険性も考えられます。こうしたことはリロケーションダメージと呼ばれ、入院や施設に移住したことでもなりうるため、移住者だけの問題ではありませんが、考えておかなければいけないことではあります。

メリット・デメリット共にありますが、実際に都市部では孤立する介護難民や高齢者の介護で疲弊してしまう家族などの問題が存在しています。そんな現在の介護業界の中で新しい選択肢が生まれたことは良いことなのではないでしょうか。

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