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床ずれを改善するマットレスの効果的な使用法

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マットレス
マットレスや布団、車いすなどと接触する部分の皮膚が長時間圧迫されることで、皮膚や皮下組織、筋肉などが死んでしまった状態のことを床ずれといいます。

 

原因を知り、悪化を防いで最悪の状態を回避する

身体の状態をチェックし、床ずれの危険度を点数化する「OH(大浦・堀田)スケール(表1)」と呼ばれる点数表があります。これは使用する方が床ずれになりやすい方か、なりにくい方かの床ずれ発症リスクを調べるものさしのようなものです。この点数により、状態に合ったマットレス等を選択するのが基本とされています。質問項目としては、ベッドの上で寝返りしたり、動けるかどうか(自力体位変換能力)、病的骨突出(仙骨部)があるかどうか?(病的骨突出とは仙骨部が両臀部の高さと同じかまたは突出している状態をいいます)、むくみがあるかどうか(指を押し付けると指の跡が残る状態)、関節が硬くなって手足をのばしにくいかどうか?などの項目でチェックします。この合計点数が高いほど、床ずれが発生する可能性が高くなります。合計点数が1〜3点は軽度、4〜6点は中等度、7点〜10点は高度の危険度となります。4点以上は毎日、部位のチェックを行いましょう。その部位に体圧がかからないよう、体位の変更や、圧の分散、適切なケアを行なうことで床ずれの悪化を防ぐことができます。

OHスケール

 

危険度に合わせて身体の圧力を分散させる

危険度により、選ぶマットレスの種類も変わってきます。起きて自立した生活が送れる方は、現状を維持する為にも、普通の柔らかさや、やや固めの標準マットレスが動きやすくおすすめです。柔らかいマットレスでは身体が沈み込み、動きにくくなることがあります。寝たきりの方やベッドで過ごす時間が長い方などは、身体の圧を分散させるためにも柔らかめの体圧分散式マットレスを使用すると良いでしょう。利用される方の身体の状態、要介護のレベルに合わせ、体圧が一箇所に集中しないよう体圧分散性能に優れたマットレスを選ぶことが大切です。また、床ずれの約8割は臀部付近に発生することが多く、背上げ時には上半身からのズレ力で、臀部にかかる力が最も大きくなるので、体圧分散性能にも配慮が必要です。体圧分散式マットレスを使うか使わないかで、床ずれの発症確率にも大きく違いが出ることが証明されています。但し、使用することで体位交換を行わなくてよいのではなく、体位交換は必要です。

OHスケールの合計点とマットレスの目安

寝たきりの方はエアマットレスをおすすめします。マット内に空気を送り込み、空気が入った筒ごとに空気を入れたり抜いたりすることで、交互に除圧をします。寝返りのサポートや座位の保持など、様々な機能が搭載されています。ただ、要介護度の低い時に高機能なマットレスを使用すると、自力で起き上がる力が失われる可能性もあるので注意が必要です。
また、パッドタイプは通気性が良く、体圧分散式マットレスのムレを軽減できるので併用すると床ずれ防止効果がさらに期待できます。

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